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お勧めのミリオンセラーの絵本

絵本の読み聞かせは賢い脳を作る重要な教材

数年前に、とある大学の研究チームで
「読み聞かせ」による語り手と聞き手の脳の変化の調査が行われました。

調査の結果、読み聞かせ中に読み手である母親の脳では前頭前野の活性化が、
聞き手である子供の脳では大脳辺縁系が活性化が
行われていることがわかったそうです。

前頭前野といえば、思考や創造性を担う脳の最高中枢で、
老化と共に最も早く機能低下が起こる脳部位です。

この前頭前野は、ワーキングメモリー、反応抑制、推論、行動の切り替えなどとともに、
意思決定や社会的行動や葛藤の解決に関する選択など重要な役割を持つ脳部位で、
思考や創造力、コミュニケーション、感情のコントロールといった機能を司っています。

また、大脳辺縁系はというと、
人間の脳で情動の表出、食欲、性欲、睡眠欲、意欲、
などの本能、喜怒哀楽、情緒、神秘的な感覚、睡眠や夢などを司っており、
そして記憶や自律神経活動に関与している、これも重要な脳部位です。

要は、絵本の読み聞かせは、
母親の脳の老化を防止し、
子供の記憶や豊かな情緒を育んでいるというわけです。

そして、絵本の読み聞かせによって、
子供の言語能力の発達、会話パターンの理解、
本の扱いから知る物の扱い方、文芸作品文化への理解、
絵本に登場する自分との繋がりによる描写世界の
立体的な空想、集中力などを育みます。

また、大人になってからは、
幼き日の良い想い出となるという点も見逃せません。

さらに、教育業界への影響も大きく、
国語力、数学力、英語力などの受験でも重要な教科において、
子供の頃に絵本に関わっていた子供と
絵本と関わっていなかった子供とでは
大きな差があることがわかってきています。

ミリオンセラーの絵本

賢い脳を持つ子供に育てるには絵本が大切なことが分かりました。
しかし絵本は出版業界においても多くの売上を占める
有効な出版物で、年間約2万冊もの新刊が発行されています。
これら膨大な絵本をすべて読むのは不可能です。

そして、絵本とひとくくりにしてしまうと、
儲ける事だけを目的としている質の悪いものもあるので、
少し注意が必要です。

そこでわたしがお勧めするのが、
ミリオンセラーの絵本です。

過去何年、何十年にも渡って読み継がれ、
口コミによって広まった人気は、
その絵本の素晴らしさを表す良い指標です。

そんな指標であるミリオンセラーを
子供達に読ませるのはとても良いことだと思います。

子供の情操教育の為にも、
ミリオンセラーの絵本をお勧めします。

今回は数あるミリオンセラーの絵本の中から、
これこそ子供達に読ませるべきだという良書を選んでみました。

今回選んだ絵本は、
絵本業界では重鎮の作家さん達の作品が多く、
教育業界への作家先生方の活動もよく知られています。
著者の経歴も掲載しておきます。

 

大抵の人が子供の頃に読んでもらったことがあると思う、
中川李枝子さんと山脇百合子さんによる絵本シリーズ、
双子の野ねずみ、「ぐり」と「ぐら」を主人公とする物語です。

「ぼくらのなまえはぐりとぐら このよでいちばん すきなのは おりょうりすること たべること ぐり ぐら ぐり ぐら」
このセリフを覚えている人も多いんじゃないかな。
ぐりとぐらが作るカステラ(パンケーキ)を食べたくなった人も多いはず。

シリーズ累計2700万部と多くの子供達に愛されてきただけに、
いつまでも語り継いでいきたい絵本です。

【中川李枝子】
児童文学作家。札幌に生まれる。
東京都世田谷区にあった「みどり保育園」に勤務しながら、創作を始める。
1962年に出版された童話『いやいやえん』は、厚生大臣賞などを受賞。
1963年に雑誌「母の友」に「たまご」という題名で掲載され、
同年末に絵本として刊行された『ぐりとぐら』は、シリーズ化され、
累計発行部数は2400万部。
主な著書に『かえるのエルタ』『ももいろのきりん』など多数。
戦争のため小学校を3回転校した体験をもとに、
1971年、教科書向けに執筆した「くじらぐも」は
現在も小学校1年生の国語教科書に掲載されている。
映画『となりのトトロ』の主題歌「さんぽ」の作詞も手掛けた。

【山脇百合子】
日本の絵本作家、挿絵画家。結婚前の姓は大村。
東京府出身。東京都立西高等学校、上智大学外国語学部フランス語科卒。
同校在学中から『いやいやえん』(絵本)の挿絵を手がける。
1967年『ぐりとぐらのおきゃくさま』(福音館書店)で
厚生大臣賞受賞。2013年、菊池寛賞受賞。他受賞多数。
『ぐりとぐら』は英訳もされている。
中川李枝子は実姉。

 

 

ロシア民話として世界中で読まれている絵本。
幼稚園や小学校で丸暗記した経験をもつ子供も多い名作です。

「うんとこしょ、どっこいしょ」とリズミカルな掛け声はとても有名ですよね。
わたしはこの絵本でカブというものを知ったので、
八百屋ではじめてカブを見た時、あまりにも小さかったのでショックだったのを覚えています。

【A・トルストイ】
ロシア(ソ連)の小説家。
多くの分野で執筆活動を行なったが、
専門はSFと歴史小説であった。
「伯爵同志」と渾名された。

【佐藤 忠良】
日本の彫刻家。
新制作協会彫刻部創立会員。
生き生きとした女性像などをブロンズや木彫で表現した。
福音館書店版の絵本『おおきなかぶ』の挿絵なども手がけた。
桑沢洋子の親友でもあり、
教育者として東京造形大学において
創立より多数の後進の教育に携わった。
女優の佐藤オリヱは娘。

【内田 莉莎子】
日本の翻訳家、児童文学者、ロシア文学者。
名前はモナリザにちなんで、祖父・内田魯庵が命名。
東京生まれ。
早稲田大学露文科卒業。1964年にポーランド留学。
外国児童文学の翻訳紹介をする。
『てぶくろ』『おおきなかぶ』などはロングセラー。
父は洋画家の内田巌。
祖父は翻訳家・作家の内田魯庵。
妹の堀内(内田)路子は堀内誠一の妻で、
同じく早稲田大学露文科卒業。
夫はポーランド文学者・東大教授だった吉上昭三
(死去一年前の1996年に死別)。
息子に翻訳家の吉上恭太。叔父は伊勢正義。

 

おとうさんとおかあさん、4羽の子供達が焼く色々なパンをみて、
パンを食べたくなった人も多いですよね。
個性的な家族と個性的なパンは子供達のこころに何かを残すことに違ありませんね。

子育てに奮闘する家族の少し貧しいパン屋。
家族や家庭のあり方を考えさせられる良書です。
大人が読んでも面白いです。

【加古 里子】
日本の絵本作家、児童文学者。
工学博士、技術士(化学)。
本名は、中島 哲(なかじま さとし)。
ペンネームの「里子」は俳号。
かこさとし名義でも活動している。

 

一匹の猫が輪廻転生を繰り返していくうちに、
心から愛するということを知っていくという名作。
愛情と悲しみを知ることができる唯一の絵本かと思います。

色々なマンガで、100万回生きた猫の話に感動したというセリフがでてくるほど、
さまざまな人に影響を与えている絵本です。

大人になった今でも忘れられない絵本のひとつです。

【佐野洋子】
日本の作家、エッセイスト、絵本作家。
北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒。
ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。
卒業後、デパートで働くが、
すべての工程を自分で決めたいと、
デザイン、イラストレーションの仕事を手がけながら、
『やぎさんのひっこし』で絵本作家としてデビュー。
1990年、谷川俊太郎と結婚し、1996年に離婚。
代表作である『100万回生きたねこ』は、
人生や愛について読者に深い感動を与える絵本として
子供から大人まで親しまれている。海外絵本の訳本もある。

 

世界中で読まれている絵本です。
著作権が無い絵本としても有名で、登場人物がインド人になったり、アフリカ人になったりし、
人種問題にまで発展した経緯があります。
サンボが親からもらった新しい服や靴、傘などをトラに奪われていき、
最終的にはトラ同士が奪い合いバターになってしまうストーリーに子供ながら感動したのを覚えています。
ぐりとぐら同様にホットケーキをたべたくなる名作です。

【ヘレン・バナーマン】
スコットランドの児童文学作家・絵本作家。
イギリス陸軍の軍医だった夫に同行し、
インド滞在中に自分の娘たちのために私家版として作ったのが
The Story of Little Black Sambo(『ちびくろさんぼのおはなし』)である

 

子供達が始めて触れる絵本として最適な一冊かなと思います。
色、デザイン、昆虫の成長、色々なものを食べるという行動。
なにからなにまで子供の好奇心をくすぐる内容です。
大人が判断する絵本ではなく、こどもが自発的に興味をいだくタイプかな。
読み聞かせは必要ですけどね。
人によっては2位か3位ぐらいにランキングする絵本です。

【エリック・カール】
アメリカの絵本作家。
ニスを下塗りした薄紙に指や筆で色をつけた色紙を切抜き、
貼りつけていくコラージュの手法が特徴。
鮮やかな色彩感覚によって「絵本の魔術師」といわれる。
カールが発表した絵本は40作以上にのぼり、
39カ国語に翻訳され、出版部数は2500万部を超えている。

 

赤ちゃんの本として一番有名かもしれません。
わが家ではシリーズものでプレゼントとしていただいたのですが、
小さな頃から読み聞かせしていたためか、1歳頃には自分で読んでいました。
ひらがなを覚えだしたのもこの頃からです。
その子も今では大学生です。
有名大学の法学部に通っています。
賢い子供に育てたかったらこの絵本は必須かもしれません。

【松谷みよ子】
日本の児童文学作家。
父は社会派の弁護士で、無産政党代議士となった松谷與二郎。
元夫は児童文学関係者で人形劇団座長の瀬川拓男。
自伝として、『自伝 じょうちゃん』、『小説・捨てていく話』がある。

 

ミリオンセラーの絵本を集めてみて

他にもウォーリーやのんたんなどの
ミリオンセラーの絵本はたくさんあるのですが、
子供達が自主的に興味をいだく絵本としては今回ご紹介したものが
お勧めかなと思います。

作者の経歴などは、
もっと調べれば楽しいかなと思いますので、
ご自身で検索してみてください。

そもそも、こういった児童文学書を生み出す人って
本当に凄い能力の持ち主だと思います。

大人の脳は既に固定観念によって、
ある程度パターン化されたものを好む傾向がありますが、
子供の場合は、持って生まれたままの裸の状態に近く、
絵本の世界にどっぷり浸かっているはずなので、
絵本自体の魅力を本当に感じていると思います。

ゆえに、ベストセラーを超え、ミリオンセラーの作品ともなると、
多くの子供達が、大人になった今でも良書として親しみ、
自分達の子供に読み聞かせているって人も多いはずです。

そんな歴史ある絵本だからこそ、
次世代にまで語り継ぐ必要もあるかと思います。

だからこそ、
子供達には良い絵本に触れてもらいたいと
願わずにはいられませんね。

ちなみに、読み聞かせする際には、
誇大な感情表現などせず、
淡々と読んであげたほうがいいとの話もあるようです。

また、子供達は色々と質問してくると思いますが、
質問に対しては子供が理解するまできっちりと説明
してあげてください。

固定観念の無い純粋な子供の心だからこそ、
正しく教えてあげることが重要です。

今回ご紹介したミリオンセラーの絵本は
大人が読んでも面白いものばかりです。
子供の頃の思い出や、幼少の頃に味わった楽しい時間は、

大人になった今でも変っていないかもしれませんよ。
是非読んでみてください。

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